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2001年火星の旅・・・これからが大変? (2002/01/20)

葉月

皆様、こんばんわ。ちょっと大きめのファイルを圧縮していたんですが、12時間経ってもまだ完了していません。メインマシンはデュアルプロセッサなんですが、プロセッサ使用率が延々と100%をキープしているところを初めて見ました。

guicheng

普通は一つが100%に達しても、もう一つは遊んでいるモンなんだが。

葉月

まぁ、大きいプログラムを二つ同時に走らせればこうなりますけどね。ただ、今までこんな使い方をしたことがなかったので若干不安ではあります。バカみたいにマージンを取ってあるので大丈夫だとは思いますが。

guicheng

元がワークステーションなんだから、これくらいは耐えて当然。

葉月

さてちょっと古い上に冒頭の導入とはまったく無関係のニュースですが、火星探査機「2001マーズ・オデッセイ」が18日にエアロブレーキングを完了したそうです。このあとマーズ・オデッセイは軌道の微調整を行い、最終的には火星の上空400kmの円軌道に乗ることになります。

guicheng

「エアロブレーキング」とは、空気抵抗を利用して減速・軌道修正を行う技術。

葉月

さて、マーズ・オデッセイは2001年4月7日にアメリカのケープカナベラル宇宙から打ち上げられました。そして半年にわたる航海の後、2001年10月24日に火星に到着し、周回軌道へ投入されました。

guicheng

この計画でもっとも難しい部分の一つだ。

葉月

実はこの部分がアメリカの火星探査機にとっては鬼門で、今までかなりの数の探査機を失っています。たとえば1992年に打ち上げられたマーズ・オブザーバは、推進系のトラブルで火星軌道突入に失敗しました。

guicheng

ディープスカイネットワークまで投入して捜索したのに見つからなかったそうな。

葉月

他にも1998年12月打ち上げのマーズ・クライミット・オービターは初歩的な人為ミスが原因で火星大気圏に突入してしまいましたし、1999年1月打ち上げのマーズ・ポーラー・ランダーは軟着陸に失敗しました。

guicheng

マーズ・ポーラー・ランダーの捜索結果が2001年3月26日にNASAから出てたけど、英語読むのが面倒だったので内容は知らない。そのうち読むかも。

葉月

それだけに、今回のミッションはNASAの威信がかかっていたと言っても過言ではありません。オデッセイのテストには実に3億ドルもの予算がかけられ、万全の準備で計画が遂行されました。そして、もっとも難しい部分を見事クリアしたのです。

guicheng

計画進行中だと思うけど冥王星探査機の予算が5億ドルということを考えると、NASAがどれだけ気合い入れてテストしたかがよくわかる。

葉月

さて先述の通り、オデッセイは軌道の微修正を行っていますので、本格的な科学探査は2月下旬からになる予定です。では、その科学探査とはどんなことが計画されているのでしょうか。

guicheng

必要な観測はたいがい終わっている気がするが・・・

葉月

オデッセイの目的は火星表面の分析です。特に、水の存在を確認することが主任務となっているようです。液体の水はもちろん、地表近くの氷も発見することができます。実は、火星に水の存在を確認できる探査機が送り込まれるのは初めてのことだそうです。

guicheng

今までは状況証拠でしかなかったようだ。まぁ、これとて直接証拠とは言い難いが。

葉月

ジェット推進研究所のSteve Saunders博士によると、火星の地表が何でできているかはほとんどわかっておらず、オデッセイにより地表の化学的・鉱物学的組成がわかるだろうとのことです。その中に水の確認が含まれるのでしょうか。

guicheng

化学的組成って、珪素と酸化鉄が主成分じゃなかったのか?

葉月

これまでのミッションが火星の地図作りを目的としていましたが、オデッセイはさらに一歩進んだと言っていいでしょう。火星表面の組成を知ることは、どのような資源が存在するかを知ることにもつながります。

guicheng

それは言い過ぎかもしれん。

葉月

現在、火星周回軌道にはマーズ・グローバル・サーベイヤーが乗っています。こちらは火星表面の地形構造を調べるための探査機ですが、オデッセイのデータと総合することで興味深い点をピックアップし、NASAが現在計画中の火星着陸機の着陸地点を決めることになります。

guicheng

やがては有人基地建設か? 先に月面基地だと思うが。

葉月

さて今回は火星探査についてお送りしました。マーズ・パスファインダー以降、イマイチ知名度の低いネタですが、実は着々と進行していたんですね。今度もサーベイヤー同様の成功を祈ります。

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LastUpdate : January 21, 2002